かおり風景100選・東北⑪【大石田町そばの里】
大石田町そばの里
手打ちそば店や各家庭からそばのかおりが町内全域で感じられる。
11月には「新そばまつり」を開催し、観光の目玉とする予定で、そば作り・そば打ちの体験活動を充実させる取り組みを進めています。
所在地は山形県大石田町、かおりの源はそば、秋に楽しむことが出来るようです。
(環境省:https://www.env.go.jp/air/kaori/ichiran.htm)
2001年度に環境省が広く一般に呼びかけて選定し、紹介している全国各地の100事例です。
環境が嗅覚を通じて人に影響することについて、単に悪臭公害を防止することだけに着目するのではなく、日本の自然や伝統・文化に係わる「よいかおり」を保全することを通じて、環境の快適性を確保・創造することを目的としています。
環境省のHPを中心に、かおり風景100選に該当する自治体からの抜粋などを紹介させていただきます。
白い花と赤い実
大石田のそばの種まきは7月終わりごろから8月上旬なので、9月上旬がそば畑(そばの花)の見ごろとなります。
そばはおよそ5日で芽を出し、種まきからおよそ25日で真っ白なそばの花が咲き始めます。
さわやかな秋風が吹きはじめる頃には、白い花が一面に咲きほこるそば畑を見ることができます。白い花はやがて赤い実をつけます。
その後、赤い実は黒く堅い殻に被われます。その実を収穫して、石臼などで挽いて粉にすると「そばのかおり」を発します。
かおりがなくならないうちに挽きたてのそば粉でそばを打ち、火力の強い釜で躍らせるように一気に茹で上げ、冷水で素早く締めて「板」と呼ばれる浅い平木箱の器に盛りつける。
ふくよかなかおり、さわやかな食感、食欲をそそる音。それはまさに至福のときです。
大石田そば街道
大石田そば街道は、平成10年に結成し、現在15店の手打ちそば屋が加盟しています。腕自慢のそば屋が力を合わせてそばの里づくりに取り組んでいます。新そばまつりや社会福祉施設等の慰問のほか、県内外でのそば振る舞い、物産展など各種イベントにも積極的に参加し、さまざまな活動を展開しています。
かつて最上川舟運最大の河岸場として栄え、今も町のあちこちにその名残をとどめる大石田町。ここは昔からそばの里としての土壌を培ってきました。
町の平野部と山間部を中心に、いくつもの名物手打ちそば屋が軒を連ねます。
最上川の流れ、そば栽培に適した気候、そして伝統のそば打ちに支えられる大石田のそばをぜひ味わってください。
大石田町そばの里
大石田は玄そばの産地として知られ、生産量は県内でもトップクラス。夏と冬、昼と夜の寒暖の差が豊かな風味を育みます。
およそ130年前に伝来し土着した在来種の「来迎寺」や次年子の地そばを使った大石田そばは、程よいコシがあり、のどごしなめらかな田舎そばの逸品です。
大石田では、カノ焼き(焼畑)は男の仕事、そばを打つのが女の仕事とされてきました。
どこの家にもそば打ち道具があり、人が集まれば女性たちはせっせと打ちたてのそばを振る舞いました。
母から子へ、また嫁へと受け継がれるそば打ちの技は家庭の味として「どこそこのそばはうまい」と評判になり、農家の軒にのれんを掲げたのがこのあたりのそば屋のはじまり。
今でも、大石田のそば屋の主役は女性で、大切な客人を美味しいそばでもてなすのが大石田流。
美味しいそばの条件は「挽きたて」、「打ちたて」、「茹でたて」の三拍子がそろうこと。
この三たてに「採れたて」が加わる新そばのシーズンに新そばまつりを開催し、大石田のそばを振る舞います。
https://www.town.oishida.yamagata.jp/kankou/sobakaidou/
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