世界人口の25%はイスラム教徒である
中東圏の文化
中東圏といえば、イスラーム文化との深い結びつきが挙げられます。
イスラム文化は、イスラム教信者(ムスリム)に共通する文化のことで、
7世紀にアラビア半島で誕生し、唯一絶対の神(アッラー)を信仰、文学は主にアラビア語やペルシア語で記述、美術はアッラーを題材としたもの、建築は礼拝堂モスクの様式を採用といった特徴を持ち、以後イスラム系国家の勢力拡大と共に、普及・成長してきたという歴史を持ちます。
南アジア・中央アジア・ヨーロッパなど、古来より周辺地域との民族の行き来が盛んな場所で、民族の十字路とも呼ばれています。
中東の広い地域が乾燥気候地域であり、砂漠が多いですが、一部には温帯気候地域も見られます。
イスラム世界
特徴的な点として、イスラム世界では偶像崇拝が禁止されています。
そのため、人物や動物を描くことができず、幾何学の形状、植物や文字を模様化し描いた図形、多彩な色合いで立体的なレリーフがイスラム圏での特徴的な模様です。
また、「女性は顔と手以外を隠し体の線が目立たないようにしなければならない」という規定によって、イスラム世界における女性は、体の線を隠すような服を着用するのが一般的です。頭髪を隠すスカーフのような衣服のヒジャブ、アバヤ、ヒマール、ブルカはとても特徴的です。
イスラム世界では、清潔にすることは信仰の一部で、
「清潔は信仰の半分」というハディース(預言者ムハンマドの言行録)があります。
精神的にも肉体的にも清潔であることが大切なのです。
モスクの中は勿論、日本と同じように家の中で靴を脱いで室内や足の清潔を保ちます。
故に、靴で人を踏んだり傷つけたりするのは最大のタブーとされ、イスラム世界では靴を投げるというのは最大級の侮辱行為にあたります。
イスラム世界で靴というのは外部の穢れから足を守ってくれるものであり、靴には穢れがついている考えがあります。
靴を誰かに投げることは、歓迎していない意味で穢れを相手に押し付け、尊厳を傷付けるという意味があるそうです。
とてもきれい好きである所以は、1400年前、預言者ムハンマドにもたらされた最初の啓示のひとつも清潔に関することで、聖クルアーンには「誠にアッラーは、悔悟して不断に(かれに)帰る者を愛でられ、また純潔の者を愛される」と示され、清潔さは崇拝行為(イバーダ)が正しくなる条件になっています。
イバーダ(崇拝)の考え方
イスラム世界においてイバーダ(崇拝)とは、人間の魂と日常生活を浄化するものとされています。
「人間は被造物であり、創造主アッラーヘ帰還する運命にある。
このアッラーのしもべたる人間が霊的対面、畏敬、献身、謙虚、服従の姿勢でアッラーに向かうこと」がイバーダ(崇拝)と呼ばれるものです。
これは、簡単には言い表せませんが、宗教的な指導者であってもアッラーと人間との仲介者ではなく、知識を伝えるにすぎず、どんな人間も、自分の人生は自分だけのものであり、自分自身とアッラーだけに責任をもつことを意味しています。だからこそ、どんな場所であっても、祈りを捧げることが出来るのです。
そして、万物の根源であるアッラーを常に意識し、従順でありつづけ、アッラーの喜びを求めつづけ、献身することが、人間が自己中心的になってアッラーを忘却することを防ぐことになり、自分も楽しみながらアッラーの喜びとの一体感を得られる、とされています。
また、アッラーを意識しない者は、生きている証拠を必要とし、盲目的に刹那的な快感を追い求めるため、その一時的な悦楽では本当の満足は得られないとしています。
この様な考え方が、イスラム世界における崇拝の考え方です。
オールドドバイのモスク
ライトアップされているモスクが多い。
宗教の考え方に触れるのは、新しい価値観に触れるようでとても興味深いですよね。
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