サムハラ神社【造化三神について】
天地開闢
大阪市街の真ん中に「サムハラ神社」があります。
賑やかな都会の真ん中にあっても、神秘的なオーラを放っている厳かな神社です。
サムハラ神社の御祭神は、
天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)
高皇産霊大神(たかみむすびのおおかみ)
神皇産霊大神(かみむすびのおおかみ)
です。
この3体の神様は、イザナギやイザナミが登場する遥か以前である「天地開闢」(てんちかいびゃく)と呼ばれる最初の段で登場する出現した神として日本神話に登場します。
あらゆるものを生み出した「造化三神」と呼ばれ、神様の中でも特別な存在だと思います。
「サムハラ」とは古代朝鮮語の「生きなさい」が語源という説、
サンスクリット語で、仏の真実の言葉をしめす”三祓羅”であるとする説、
またサンスクリット語の”シャンバラ”である説(シャンバラとは「幸福を保持するもの」の意。)があります。
由来には様々な説がありますが、「サムハラ」という言葉自体に災難を避ける力があるとされてきました。
戦時中は「サムハラ」という言葉を書いた紙を持っていると空襲から逃れられるとも信じられたそうです。実際に、サムハラ神社で配布されている案内には、その神力によって様々な災難から逃れられたエピソードを見ることができます。
別天津神(ことあまつかみ)
この世界に最初に生まれたのは、「天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)」です。
天之御中主神という名前には、「天の真ん中を領する」「天の中央に位置する」などの意味があり、天之御中主神は宇宙の根源となる存在でとして認識されています。
天之御中主神の次に生まれたのは、二柱の神様です。
そのうちの一柱が、「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」です。
高御産巣日神は、創造・生成力を司る神様です。
高御産巣日神は、邇邇藝命(ににぎのみこと)が、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の神勅を受けて葦原中津国を治めるため、高天原から降りてきた「天孫降臨」の際に、邇邇藝命に天を下るようにと意向を伝えた神様です。
天照大御神の相談役として、高天原では重要な位置を占めている神様でもあります。
また、高御産巣日神は、創造のみならず物事を結んでまとめる神様としても信仰されています。
高御産巣日神と一緒に生まれてきた神様が、「神産巣日神(かみむすひのかみ)」です。
造化三神は独り神で、性別はないとされています。
神産巣日神も生成力を司る神様ですが、物事を生み出す創造の神様である高御産巣日神に対し、神産巣日神は復活や蘇生を司るといいます。
次に登場するのは、葦が芽吹くように伸びる物から 宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ)が成り、それから天之常立神(あめのとこたちのかみ)が成りました。
ここまでが、別天津神です。
世七代(かみよのななよ)
天地開闢には17柱の神様が登場しますが、古事記には名前が羅列してるだけで詳しい記載はないようです。
国之常立神(くにのとこたちのかみ)、豊雲野神(とよくもののかみ)が独り神として登場します。
この後、男女対になってはじめて登場する神様が宇比地邇神(うひじにのかみ)と須比智邇神(すひちにのかみ)です。
次に、角杙神(つのぐいのかみ)と活杙神 (いくぐいのかみ)、そして意富斗能地神(おおとのじのかみ)と大斗乃弁神(おおとのべのかみ)、そして、於母陀流神(おもだるのかみ)と阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)
が登場します。
そして、17柱の神様たちの最後に伊邪那岐神(イザナギ)と伊邪那美神(イザナミ)が登場します。この伊邪那岐神と伊邪那美神によって、日本の国土造り(国生み)が始まっていきます。
今回もサムハラ神社をお参りさせていただきました。まさに神恩感謝です。
サムハラ神社
所在地: 〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀2丁目5−26
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