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干支(かんし)と十二支③【十二支の成り立ち】

十二支の文字の成り立ち

今年も年末が近づいてきました。

この時期によく耳にする「干支」の話。

 

年賀状を書くたびに「来年の干支は何だっけ?」という話題が出るように、干支といえば「十二支(じゅうにし)」を思い浮かべる人も多いかもしれません。

十二支も十干と同じく、草木が発芽し、生茂り、成熟し、種となる過程になぞらえて十二の段階に分け、名付けられています。

子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の12種類の動物によって構成されている十二支。

紀元前の中国で、暦や時間を表すために使われ始めたのが起源とされています。

 

当時の中国で年を数える時に使われていたのが木星の動き。

人々は木星の位置で年を数えていて、木星の公転周期が12年であるために天を12等分し、子から亥の12個の漢字で数を表しました。

この十二支を浸透させようと、王充(おういつ)という人物が動物の名前に変更したといわれています。

つまり、動物の意味は後から付け足されたものです。これは読み書きができなかった民衆が多くいた時代に、覚えやすいようにと考えられた事のようです。

日本に伝来した頃には、十二支は時間や月にも当てはめられるようにもなりました。

これはお昼の12時を正午、その前後を午前、午後と表すのは、11時から13時を午の刻と呼ぶことからもわかりますね。

 

それぞれの干支を見ていきましょう。

 

子が表しているのはネズミ。

十二支の中で1番目の動物です。ネズミは繁殖力が高いことから、子宝の象徴とされている動物。

子孫繁栄の意味を込めて、ネズミが当てはめられました。

また、種子の中に目の萌しが見られる状態を表しているとされています。

 

丑は昔、ウシといえば生活のパートナーとして、重い荷物を運んだり畑を耕したりと、生活に欠かせない動物でした。

ウシは力強さの象徴、粘り強さや誠実さを表しています。

丑は紐(ひも・からむ)の意で、種子の中に生じた目がまだ十分に伸び得ない状態を表しています。

 

寅は勇猛果敢な動物を表します。

その勇ましさから、トラが当てはめられました。

また、決断力の高さや才覚のある様子も表されています。

演(うごく)の意があり、草木が春の初めに発生する状態を表しています。

 

卯はおとなしくて穏やかなイメージがあります。

安全の象徴という意味もあり、特徴である跳躍力や飛躍や向上という意味も込められているそうです。

茂(しげる)の意味があり、草木が発生して地面を覆うようになった状態を表しています。

 

辰はドラゴン、つまり龍のこと。

十二支の中で唯一空想上の生き物ですが、東洋において龍は生活に密接しているモチーフでした。

中国では古代から龍といえば権力の象徴でした。

日本もその影響を受け、辰は権力の意味合いを持っています。

振(ふるう)の意味で、陽気が動き、春雷が轟き草木のカタチが整って旺盛になった状態を表します。

 

 

巳が表すのはヘビで、脱皮を繰り返して成長するため、永遠や生命、再生の象徴とされています。

巳には(やむ)の意味があり、草木の繁栄が極みに達した状態を表します。

 

午も生活に欠かせない存在で、健康や豊作を象徴する動物として十二支の1つになっています。

杵(つきあたる)の意味で、草木が繁栄の極限を過ぎ、衰微の傾向が生じたことを表しています。

 

ヒツジは群れでの生活を好む動物。

その特徴から、家内安全の象徴とされています。

味の意味で成熟して味わいが出てきたことを表しています。

 

申は知能が高く、神の使いであると信じられており、賢者を象徴する動物です。

呻くの意味で、草木の果実が締め付けられ固まっていく状態を表しています。

 

酉という字はトリ、特にニワトリを表すもの。

「酉の市」という言葉があるように、商売繁盛の象徴として扱われています。

猶(ちぢむ)の意味で、果実が成熟の極みに達して縮む状態を表しています。

 

戌はより馴染みあるイヌ。

古くから生活をともにしてきた動物です。

特に主人に忠実であることから、忠義の象徴という意味があります。

滅ぶ(ほろぶ)の意味で草木が枯死する状態を表しています。

 

昔からイノシシの肉は万病に効くと考えられており、イノシシは無病息災の象徴です。

また猪突猛進という言葉から、一途で情熱的なイメージも含まれています。

核の意味では、草木が枯死して、生命の力が種子の内部に閉蔵された状態を表します。

 

 

 

 

なぜ数ある動物の中からこの十二支となったのか?

中国ではそれぞれの動物に意味が込められていますが、日本で昔話に由来します。

ある時神様が「1月1日の朝、1番から12番までに来た動物を1年交代で動物の大将にする。」という手紙を書き、それを受け取った動物たちは1番になろうと出発しました。

ただし、1月2日の朝に行けば良いとネズミに騙されたネコだけは出発しませんでした。

新年の太陽が昇った時、最初に現れたのはウシ。

前日の夕方から出発し、1番に到着しました。

しかし、実はウシの背中にはネズミが乗っていたのです。

ウシの背中から飛び下りて1番に到着したネズミは、十二支で最初の動物になりました。

その後次々と動物たちが到着します。

最後に、12番目のイノシシが到着し、神様と十二支による宴が始まりました。

そこへものすごい剣幕で現れたのがネコです。

「騙された!」とネズミを追いかけ回します。

さらに、途中まで仲良く並んで走っていたイヌとサルは、必死になるあまり大喧嘩を開始、宴の間も喧嘩が続いていました。

これがきっかけとなり、今でもネコがネズミを追いかけ、イヌとサルは「犬猿の仲」と言われているそうです。

 


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