かおり風景100選・東北⑧【小坂町明治百年通り・アカシア】
小坂町明治百年通りのアカシア
歩道にあるアカシア並木をはじめ、町内全域で500万本といわれるアカシアからのかおりが漂います。
また、通りには町内に点在する歴史的建造物とともに通りの風景が自然と調和した空間となっています。
地元のボランティアなどにより、年数回の清掃活動が行われています。
アカシアからとれる蜂蜜やアカシアを活用した工芸品は町の特産物です。
平成12年度には中国大連市と「アカシア祭り友好交流意向書」を締結しました。
所在地は秋田県小坂町、かおりの源はアカシア、季節は6月下旬~7月初旬とあります。
(環境省:https://www.env.go.jp/air/kaori/ichiran.htm)
かおり風景100選とは?
2001年度に環境省が広く一般に呼びかけて選定し、紹介している全国各地の100事例です。
環境が嗅覚を通じて人に影響することについて、単に悪臭公害を防止することだけに着目するのではなく、日本の自然や伝統・文化に係わる「よいかおり」を保全することを通じて、環境の快適性を確保・創造することを目的としています。
環境省のHPを中心に、かおり風景100選に該当する自治体からの抜粋などを紹介させていただきます。
”アカシア香る鉱山が遺した町並み「明治百年通り」”
小坂町の花でもあるアカシアが、毎年6月になると白い花を咲かせ、町中が甘い香りに包まれます。
街の中心部にある、鉱山が遺した町並み「明治百年通り」は見どころ満載です。
外観は、正面屋根のアメリカ木造ゴシック建築の影響を受けた軒飾り、唐草がからんだ棟飾りなど、白亜の西洋建築で、小坂鉱山従業員及び家族の慰安施設として建てられた、日本最古級の芝居小屋「康楽館」、白亜の木造3階建て、飾り窓などルネッサンス風の外観や正面中央のバルコニー付きポーチ、見事な曲線美を描くらせん階段は建築学的にも高く評価され、長年にわたり小坂鉱山の歴史を見つめ続けた小坂鉱山のシンボルでもある鉱山資料館「小坂鉱山事務所」、旧小坂駅「小坂鉄道レールパーク」、小坂町赤煉瓦にぎわい館「赤煉瓦倶楽部」、1931年(昭和6年)にカトリック保育園として開園された「聖園天使園」が移転・新築され、その後1992年(平成4年)まで「小坂マリア園」として利用されていた施設である多目的ホール「天使館」など、明治時代から小坂鉱山の繁栄とともに築き上げられてきた近代化産業遺産群が建ち並ぶレトロモダンな景観が楽しめます。
ライトアップされた明治百年通り(秋田県小坂町HPより)
アカシアとニセアカシア
アカシアは主に黄色い花を咲かせる、暖かい地域に分布する植物です。
ほとんどの種類が春から秋にかけて黄色い花を咲かせ、ふわふわでポンポンとした黄色い可愛らしいアカシアの花は、大昔から私たち人間を魅了してきました。
アカシアは、オーストラリアの先住民であるアボリジニが愛の告白をするときに使ったと言われています。
そのことから「秘密の恋」という花言葉が生まれました。同じく「気まぐれな恋」という花言葉もあるそうです。
アカシアの名前の由来はギリシャ語の「Akazo」だと言われています。Akazoは「とげがある、鋭い」という意味です。
アカシアのなかには小枝に鋭いとげを持っている種があることに由来しています。
アカシアは古代エジプトでは神聖な木として扱われていました。船の材料や食品、染料、薬として、私たちの生活を支えてきた歴史のある植物です。
アカシアと言えば、日本人に馴染み深い定番の天然甘味料として蜂蜜が有名です。
上品な風味や美しい色から、アカシア蜂蜜は「蜂蜜の女王」とも称されています。アカシア蜂蜜は、世界的に知名度が高く栄養に富んでいます。
アカシア蜂蜜にさまざまな栄養素が多種類に含まれています。
しかし、「アカシア蜂蜜」の原料はニセアカシアです。
「ニセアカシア蜂蜜」として売るとイメージが悪いため、「アカシア蜂蜜」として販売していると考えられているようです。
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