道家について
老荘思想
道(TAO、タオ)とは
「古代中国の賢人達が長い年月をかけて自然を観察し星の運行と人間の行動や健康、運命を観察して発見した宇宙に貫徹している原理原則のこと」
とあります。
そしてこの核心的な概念として登場する道(TAO、タオ)に添って、人間も自然の一部と考え、天地自然の流れに添った生き方、人為を捨てて、自然の流れに添って生きる、または生かされるという無為自然の生き方を
”タオイズム”と呼びます。
老子によって創始され、荘子が完成させたことから、日本ではふたりの名をもじって「老荘思想」とも呼ばれ、老子・荘子の思想を基本としています。
また「道家(どうか)」ともいわれ、タオイズムに基づくものとして「仙人」としての神仙思想や風水、易学などがあります。
中国安徽省にある「黄山」
道(TAO、タオ)
先にも述べましたが、道(TAO、タオ)とは、
古代中国の賢人達が長い年月をかけて自然を観察し星の運行と人間の行動や健康、運命を観察して発見した宇宙に貫徹している原理原則のことです。
その思想の中で、人間の体も、宇宙の原則である道(TAO、タオ)に支配された小宇宙と考え、その小宇宙の生命をつかさどり動かしているエネルギーを「気」と名づけました。
もっとも健康で元気な状態は無為で、自然に流れている気の調和がとれた状態で、この道(TAO、タオ)に添って生きること、生かされることが最も幸せで快適で健康な生き方であるしています。
老子の思想は水のようにさらさらと高いところから低いところへと流れどんな器にも添う柔軟で柔らかい生き方が最善であると説いています。
そこに説かれている「道」とは現代の私たちが思っているようなある場所へゆくための道筋とか道路とかいう観念とは全く違い、すべての現象や存在の根本であり、真理である、と説かれています。
竹林の賢者
紀元前3世紀から4世紀ころの中国で、7人の高官や名士がいました。
その地位でありながら、老荘思想にのめり込み、彼らは竹林に集まり、酒を飲んでは時代を批判し、それについて議論し、世俗の栄華や流行を笑いとばしたのでした。
簡単にいえば、肩書きや地位、見栄に翻弄されて、本来の自然な生き方を見失っていた当時の政治家や高官たちを批判し、もっと無為自然な生き方をするべきだと語り合っていたのです。
そして彼らは自由にとらわれない日々を過ごしていたようです。
彼らは七人いたので「竹林の七賢」といわれました。
竹林の七賢は、河南省出身の阮籍(げんせき)、山濤(さんとう)、向秀(しょうしゅう)、阮咸(げんかん)、安徽省出身の嵆康(けいこう)、江蘇省の劉伶(りゅうれい)、山東省の王戎(おうじゅう)の7人です。
彼らは、奇行と酒を隠れ蓑に危機を逃れていました。しかし、身の安全を守ることとは別に、彼らには目的がありました。
それは、乱世を生き伸び、世の中を良くしようという賢者たちの考えが生んだ集まりだったのです。
酒浸りにだらしない人間に見せることで、間違いがあっても酒のせいとなり特別目を付けられてなければ、命を奪われることはありません。また、成果を出しても「飲んだくれも少しは使えるか」程度です。
中国思想史において、知識人たちは常識的な儒教道徳を超えて、「老荘思想」を題材とする幽玄な哲学的議論を交わしていたとされています。
竹林の七賢は清談(世俗を離れた清らかな談話)の代表例とされています。
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