香りを制して、魅力向上！
香りと魅力の関係性
「香り」は人を惹きつけて、モテにつながるのか？
香りで男女の相性がズバリわかるというのは本当なのか？
今回は誰もが気になる「香り」と異性としての魅力度との関係です。
…異性という基準が、ダイバーシティの昨今時代遅れかもしれませんが、あくまでも実験の目的が「香り」が異性にどのようね影響があるかですので…悪しからず。
ルックス、声、会話のセンスなど、人の印象を決める要素は色々とありますが、なかでも「香り」は重要な決め手になるもので、そこには「脳の仕組み」が密接に関係しているのだといいます。それは、五感の中で「嗅覚」だけが直接、脳に情報を伝えることが出来るからです。
視覚や触覚といった他の感覚は、たとえば、街で美女を見かけた時、視覚の場合は、まず、「見た」という情報から「綺麗」だと判断し、その後で視覚情報が情動反応を起こして「仲良くなりたい」といった感情が生まれる経緯を辿るそうです。
つまり、情報を合理的な思考をつかさどる場所を経由するということのようです。
一方、嗅覚の場合は、その過程を経ずに、いきなり情動反応につながります。つまり、いい香りを嗅げば、頭で考えるよりも先にいい気分になったり、うっとりしたりするということです。
好印象を獲得するには、視覚よりも先に脳に届く「香り」が効くと科学的な根拠になります。
異性を魅了する香り
異性の着たTシャツのにおいを嗅ぐだけで、男女の相性がわかる——そんな研究結果をスイスにあるベルン大学の動物学者クラウス・ヴェーデキント博士が1995年に発表したとあります。
実験によると、男性44人が2晩ずっと着ていたコットンのTシャツのにおいを49人の女性に嗅いでもらった結果、女性は自分の遺伝子パターンと最も異なる遺伝子パターンを持つ男性のTシャツを無意識に選ぶ傾向があることが判明しました。
この遺伝子とは、免疫を司る「HLA（ヒト白血球抗原）遺伝子」のことで、別名「恋愛遺伝子」とも呼ばれています。自分とHLA遺伝子の型が異なる異性を好む傾向があるのは、そのほうが免疫力の強い子どもが生まれやすいという説もあるようです。
思春期の娘が、父親のにおいを毛嫌いすることがあるのも、父親と遺伝子が近いからではないかといわれています。
同様に、男性が数日着たTシャツを用意し、香水の匂いがある条件とない条件とで女性被験者がどのくらいその男性が魅力的なのかを匂いで判断した実験の報告もあります。
「香水なし」の場合と「香水あり」の場合。そして、香水ありの場合をさらに2つに分け、「香水あり（香水は男性自身が選んだもの）」と、「香水あり(香水はあらかじめ決められたもの）」のパターンです。
結果は、「香水あり、かつ自分で選んだ香水をつけた時」が、女性にとって最も魅力度が高く、心地よさを感じる結果が示されました。
つまり、女性は香水をつけている男性を好み、さらに自身で選んで自分に合っている香水をつけている男性をより魅力的に感じるのです。
匂いや香りはこれほどまでに影響するのですね。
香りは目に見えないものですが、人の心に作用するパワーはすこぶる強力です。
そう、意中の異性と仲良くなりたいならば、香水を使わないのは、はっきり言って損と言っても過言ではありません。
昨今では、遺伝子科学を婚活サービスに活用している企業もあり、男女のHLA遺伝子検査を事前に行って、婚活マッチングに役立てているとのことです。
「いいにおいがするなあ」と思う人がいたら、ぜひ「嗅覚」を駆使してはいかがでしょう。
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