香りの活用で、能力UP
心理学的な知見から香りの効果を知る
私たちの五感の中でも大きな割合を占めるのが「嗅覚」といわれ、これまで様々な視点から「嗅覚」に纏わる事例を紹介してまいりました。
実際に、日常生活の至る所で、香水や香り付き洗剤など、匂いにまつわる商品が溢れ、最近では、香りが集中力やリラックスに効果があると言われています。
そこで、匂いと嗅覚に関する様々な心理学的知見についてご紹介します。
香りと認知機能
そもそも、香りは本当に私たちの記憶や集中力などの認知機能に影響するのでしょうか?
結論から言えば、記憶成績UPに匂いや香りは関係がある、ということでした。
実証実験として、このような試みがなされました。
「お花の香りがする実験室」と「何の香りもしない実験室」との2つのカテゴリーで参加者の記憶力をテストします。さらに「内容についてスピーチをするというプレッシャーを伝えた不安群」と「部屋でそのまま待機するというニュートラル群」の2つにカテゴリーを分けます。
よって、
①「不安群・香りあり」②「不安群・香り無し」③「ニュートラル群・香りあり」④「ニュートラル群・香り無し」の四つの条件での実験です。
記憶力テストの結果は、①>③>②>④となりました。
すなわち、記憶成績1位と2位が「香りありの実験室」だったということです。
この結果、香りが記憶成績の向上に関係していることが証明されました。
部屋に良い香りのあるものを置くだけで、勉強がはかどる、というのは間違いではなかったようなのです。
お花の香りにで成績UPを狙ってみては如何でしょうか?
嗅覚と年齢
嗅覚は、年齢とともに敏感さが変化することも証明されています。
平均6歳の小学生の被験者と平均26歳の大人に匂いの識別実験を行ったところ、どの実験でも小学生よりも大人の方が嗅覚が良いことが分かりました。つまり、小学生は大人に比べては嗅覚が鈍感と言えます。
さらに、この実験を紹介した論文では、経験の差が原因だとしていますが、嗅覚にも成熟があるとの報告もあります。
平均27歳の若者・平均68歳のお年寄り・平均84歳のお年寄りに対して嗅覚テストを行ったところ、若者>若めのお年寄り>年齢高めのお年寄りの順で成績が良かったそうです。
この結果から、匂いは成熟するが、年齢が一定を超えると嗅覚が鈍感になっていくことが証明され、これらの2つの実験を合わせて考慮すると、年齢と嗅覚の鋭さの関係性は逆U字型となり、子供時代は嗅覚が発達しきれず嗅覚が鈍感であり、大人になると嗅覚が成熟して鋭くなる。しかし、年齢を重ねて定年後までいくと嗅覚が鈍感になっていくと結論付けられます。
香りと集中力
ドライブシミュレーターを使ってペッパーミントとシナモンの香りが心理学的にどのように影響するのかを調べた実験があります。
ペッパーミント、シナモンのどちらの香りでも、注意力の低下に明らかな数値下降の減少が確認されました。
時間が経過するごとに注意力は落ちてきますが、ペッパーミントとシナモンを嗅いでいると、注意力の落ち込みが少ないという結果が出ました。
疲れて注意力が散漫な時には、ペッパーミントやシナモンを嗅ぐようにすると良いと報告されています。
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